原作者・佐藤愛子からの温かい手紙に 主演・草笛光子「しがみつきたいくらい!」と大喜び!『九十歳。何がめでたい』祝公開前日祭舞台挨拶オフィシャルレポート到着!

©2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 Ⓒ佐藤愛子/小学館
6月21日(金)

直木賞をはじめ数々の賞を受賞し、昨年の11月5日に100歳を迎えた作家・佐藤愛子のベストセラーエッセイ集「九十歳。何がめでたい」が実写映画化する『九十歳。何がめでたい』の公開直前祭舞台挨拶が6月20日(木)に実施された。


主演・草笛光子をはじめ、唐沢寿明、真矢ミキ、藤間爽子、LiLiCo、宮野真守という豪華キャスト陣と、本作のメガホンをとった前田哲監督が登壇。舞台上に揃うと、すかさず唐沢・真矢が草笛を中心に両隣でポーズを決め、会場は温かな笑い声に包まれた。

初めに、一足先に映画を観終えたばかりの満席の観客に向け、また明日からの映画公開を楽しみにしているファンへ見どころなどをそれぞれがコメント。


先ずは、直木賞を始め数々の受賞を重ねた90歳の作家・佐藤愛子を演じた草笛が 「今日はお忙しいところお越しくださりありがとうございます。楽しい映画になっているはずです」と挨拶。


続いて、仕事も家庭もうまくいかず、愛子先生にエッセイの企画を持ち込む昭和気質な編集者・吉川真也を演じた唐沢は開口一番「仕事と家庭は上手くいっております」と役柄との違いについてコメントし、再び会場の笑いを誘った。「今日は感無量です。こうやって皆さんに来ていただいて…。九十歳で映画の主演をされた方は草笛さんが初めてとのことなので…」と話始めるも「本当ですか~?」と草笛がすかさず割り込み、「そうですよ!何度も言ったじゃないですか!」と唐沢がつっこみ、「同い年じゃないの?」「違います!」と、映画の見どころでもある愛子と吉川の劇中さながらの息の合った掛け合いが舞台上でも繰り広げられた。


エッセイ企画を陰ながら見守る、愛子の娘・杉山響子を演じた真矢は「公開は明日からですが、皆様にいち早く観ていただけたこと、嬉しく思います。今日は上映が終わった後なのでお1人お1人に感想をお聞きしたいくらいです。今日ご覧になった感想を色々な方へお話いただければと思います」と観客へ呼びかけた。


猪突猛進な祖母を心配する孫の杉山桃子役を演じた藤間は「皆さんもきっと感じてくださっていると思いますがとても楽しい映画で、何より草笛さんが可愛くてチャーミングでそしてかっこよくて素敵で、近くでお芝居を見させていただいて刺激をいただきました。若い人たちにも沢山観ていただきたいです」


吉川の上司で女性誌の編集長・倉田拓也を演じた宮野は「私は普段は主に声優をしており実写映画へのオファーが驚きだったのと、オファー時に唐沢さんの上司だと知り、とても驚きました。台本を読んだら『なるほどな』と。後輩だけれども今は上司と言う立場でのびのび演じさせていただきました。唐沢さんは撮影中何気ない話をしながら和ませてくださってとても楽しく演じることが出来ました。生きるって素晴らしいと思わせてくれる映画なので、沢山の方々に観ていただきたいです」


愛子の行きつけの美容室で働く美容師役のLiLiCoは「私ごとですが、沢山の洋画を紹介してきたことで淀川長治賞を受賞させていただきまして、でも今日は出演している邦画のお仕事で不思議な気持ちです。どの登場人物もしっかり個性が出ていますよね。どの立場から見ても何かしらを感じたり、年を重ねるのって良いな、早く九十歳になりたい!と凄く楽しみな気持ちになる作品です。おばあちゃんと娘/息子そして孫と三世代で楽しめる珍しい映画なんじゃないかと思います」


監督は「この映画は色々な奇跡が重なって完成できたと思っています。何より九十歳の佐藤愛子先生役を九十歳の草笛さんが昨年の10月から約2カ月間の撮影中ずっと演じ切ってくださり、元気に撮影を終えたことが本当に凄い奇跡ですよね。周りの俳優さんたちも皆草笛さんのことを支えてくださって、皆大好きになって仲良くなって」と撮影中の和気あいあいとした雰囲気そのままに、登壇者たちがそれぞれに作品への思いや見どころを熱く語った。

続いて、映画の公開を祝し、なんと原作者の佐藤愛子から自身の役を演じた草笛に宛てた手紙が到着するというビッグサプライズが!佐藤が寄せた心のこもった温かい言葉の数々に会場中から大きな拍手が沸き起こった。感無量の様子の草笛は、「びっくりいたしました。本当にご本人がこの場にいらしたら良かったのに。(嬉しくて)本当にしがみつきたいくらい!」と喜びを爆発させた。

そして、”めでたい”お祝いはこれだけでは終わらない。本作で主題歌を担当した木村カエラが花束を抱えて登場。


「公開おめでとうございます」と花束を贈る木村に「ありがとう」と笑顔の草笛は、記念すべきベストショットを抑えようとカメラを構える取材陣にも「はーい!」と手を挙げて嬉しさをアピールするチャーミングな姿を見せた。主題歌「チーズ」は本作のために書き下ろされた楽曲。


木村は「佐藤愛子先生の潔い良い生き方、スカッと晴れた空のような世界観や勢いがかっこいいなと感じ、軽快な音楽にしたいと思い作りました。」と楽曲へ込めた思いを述べた。映画については、「観終えたあと、心がすごく楽になりました。情報が多いこの世の中で、シンプルに生きる方法、もっと心が素直であって良いのだと教えてくれる素晴らしい作品でした。キャストの方々も監督も素晴らしく、大好きな映画です」と熱量ある感想を語った。

最後に観客へのメッセージを求められると、前田監督が「明日から公開ということで、この作品がこの後どう育っていくか、あとは観客の皆さんが育てていただければと思います。丹精込めて作った映画、我が子がどう育っていくか楽しみです。愛情をもって」と語れば、草笛は「本当にありがとうございます。この場で皆様にご挨拶できて嬉しく思います。『九十歳。何がめでたい』、私も九十歳になりました。これからもよろしくお願いします。『九十歳、よろしくどうぞ!』」と締めくくり、会場は温かな拍手に包まれ、終始“めでたい”空気に満ちた祝公開前日祭舞台挨拶は終了となった。

2024年6月21日(金) 全国公開

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